井原歯科クリニックの歯科医師紹介

自由が丘駅より徒歩3分の「井原歯科クリニック」は、地域の皆様のお口の健康をサポートする通いやすい歯医者です。歯周病専門医とインプラント専門医の両方の資格を持つ院長を中心に、質の高い診療を提供します。

ドクター紹介

院長 井原 雄一郎

院長 井原 雄一郎

略歴 平成21年3月 東京歯科大学 卒業
平成21年4月 慶應義塾大学医学部 歯科・口腔外科学教室 研修医
平成23年9月 独立行政機構 霞ヶ浦医療センター 医員
平成24年4月 慶應義塾大学医学部 歯科・口腔外科学教室 助教
平成29年12月 井原歯科クリニック 開業
その他勤務歴 医療法人社団明佳会 稲毛デンタルクリニック
医療法人社団誠敬会 誠敬会クリニック
医療法人社団日本整美会 整美会矯正歯科クリニック
竹島歯科医院
伊藤忠商事 健康管理室
資格 日本歯周病学会 専門医・指導医
日本臨床歯周病学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専門医
所属学会
研究会
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
日本顕微鏡歯科学会
American Academy of Periodontology
青森インプラント研究会

父から学んだ患者さん第一主義

父から学んだ患者さん第一主義イメージ

私を形成する医療人の心構えは、歯科医師である父の存在が色濃く反映されています。今の私の目指す医療のルーツは幼いながら父の持つ患者さん第一の姿勢に触れたことが大きく影響しています。
大学卒業後、最初の5年間をどのような環境で過ごすか、あるいは教育を受けるかにより、その後の自分の歯科医師としての在り方が決まるといわれています。そのうえで自分がどのような時間を費やすかによって10年後・20年後の将来が左右されるため、進路については熟考して結論をだしました。

エキスパートの知識・技術を学ぶために慶應義塾大学病院へ

エキスパートの知識・技術を学ぶために慶應義塾大学病院へイメージ

一人の口腔内を治療する際に歯を保存するための修復治療、歯周病治療、あるいは外科治療を行います。場合によっては、歯を失ってしまった後の義歯・インプラント治療が必要です。そのような時にそれぞれの分野の専門医がいる施設であれば一人の患者さんに高いレベルの治療が提供できると考え、勤務先として慶應義塾大学病院を選択しました。

そこで出会った上司から多くの知識・技術を身に付けさせてもらいました。そして、医療人としての心構え、医療を施す前の準備など本当に多くのことを学ばせてもらい、私が大学進学時に考えていた医療人としての姿を身近でみせていただいたように思います。

また、大学病院とは別に素晴らしい開業医の先生達のもとで非常勤歯科医として勤務させていただけたことは、当診療所の開業を具現化する青写真となりました。

最終的に開業への想いを後押しした最大の要因は、大学を卒業して間もない私を信頼して治療を任せていただいた多くの患者さんの存在が大きいです。治療経験の積み重ねがやがて自信に結び付き、医療人としての責務を一生かけて果たし、これからもより多くの方を助けたいという気持ちにさせていただいたことが歯科医師としての大きな一歩を踏み出した瞬間でした。

歯周病専門医という選択

歯周病専門医という選択イメージ

慶應義塾大学病院時代に、他院で「抜歯」と診断された患者さんの再生治療に立ち会った際に、歯を残せたときの患者さんの笑顔が忘れられませんでした。歯周病で失った骨や歯茎を再生する治療に触れて、歯周病治療の価値を実感したことも専門医への道を歩むきっかけとして大きかったです。

そして、歯科医師として歯の喪失率がもっとも高い歯周病を治療し、臓器のひとつに数える歯を残すことで一人でも多くの方の歯を救うべくして、歯周病の専門医を志しました。

歯周病の進行度は軽度・中等度・重度に分類できますが、軽度であれば経験値が浅いドクターや専門ではない歯科医師でもある程度コントロールが可能です。しかし、中等度以上になると歯周ポケットが深くなるため、治療のスキルや経験値によって治療に差がでます。科学的根拠として、歯周病専門医と一般歯科医の経験の差によって歯石の除去率が変わるというデータも存在します。

しかしながら、歯周病もガンと同じように進行すると、手の施しようがないという状態になってしまいます。そうすると、やはり抜歯を選択せざるを得ません。やむを得ず、抜歯となった場合にはインプラント治療を適応します。インプラントの目的は、失った歯の機能回復とともに残された健康な歯を守ることです。

また、歯周病によって大きく顎の骨が失われた場合、インプラント治療の適応は困難ですが、歯周病専門医・インプラント専門医の知識・技術を用いて失われた骨、歯肉を再建することでインプラント治療を行うことが当診療所では可能です。

インプラント以外に入れ歯という選択肢もありますが、入れ歯の場合には歯にクラスプ(バネ)をかけるため入れ歯を支えている歯に大きな負担がかかり、ドミノ倒しに支えの歯を失うリスクが生じます。1本の歯を失った場合、残された周囲の健康な歯を守るためにインプラント治療はとても有効です。

歯周病=ブラインドの治療

歯周病=ブラインドの治療イメージ

歯周病の原因は歯周病原細菌(バイ菌)であり、そのバイ菌の温床である歯石を除去するのが歯周病治療です。実は、歯の表面や歯周ポケットの浅い部分など目に見える箇所のお掃除であれば、治療経験が浅くてもそれなりに対処できるので治療精度に大きな差は生まれません。

しかし、歯周病の根本的な治療は、歯周ポケットの奥深くに存在するバイ菌や歯石を取り除き、歯周ポケットを改善させることです。

歯周ポケットの奥は見えないので、「ブラインドの治療」といえます。ブラインドの治療というと怖いですが、日々の診療を通して経験を積むと、着実に歯石を取り除く精度が上がっていきます。専門的な知識に加え、視診(マイクロスコープでの診察)やレントゲンの読影、触診を通して、すべての感覚を使って見えない部分をイメージすることが歯周病治療のカギです。

ただし、歯周病専門医でも歯周ポケットが深い場合に歯石を完全に取り切ることは難しいのも現実です。マイクロスコープなどの治療精度を高める設備を総動員して取り組んでも、バイ菌や歯石を100%とりきることができない場合もあります。

そこで当院ではチーム医療を重視し、専門的な教育を受けた歯科衛生士と情報共有を行い、ダブル・トリプルチェックにてブラインドの治療にあたっています。専門医でも慢心せず、「歯周病治療は難しい治療である」ことを理解したうえで、専門的な歯科衛生士と共に患者さんに真摯に向き合うことで重度歯周病、抜歯と診断された場合でも救える多くの歯があると考えています。

チーム医療で目指す最善の治療

チーム医療で目指す最善の治療イメージ

歯科に限らず、医科も同様ですが、どの分野においても専門医と一般医の違いは「診断力」にあらわれると考えています。診断を間違えれば、いくら技術があっても成功に導けません。

患者さんの診断は口腔内写真、歯周組織検査、エックス線写真、CT、模型などの総合的な資料をもとに、科学的根拠に裏付けされた論文、過去の症例をふまえ、診断します。

重度の歯周病では、歯科医師の知識や技術、そして診断ひとつで抜歯になるケースも起こり得ます。歯周病が進行すると再生治療が困難となり、抜歯しか選択肢がなくなってしまうため、専門医による正確な診断と精度の高い再生治療が必要です。

また、再生治療では手術をともなうため、術前にしっかりとカウンセリングを行い、患者さんとの信頼関係をつくることを大切にしています。それに加えて、いつも患者さんの近くにいる歯科衛生士の知識・技術も大切です。

チーム医療で目指す最善の治療イメージ②

再生治療を行うには術者そしてアシスタントとなる歯科衛生士が2人以上は必要です。安全かつ安心の再生治療を受けていただくには我々のチーム力が重要です。このチーム力と患者さんの再生治療への理解と前向きな気持ちがなければ成功へは導けません。

毎朝ミーティングを行い、その日に来られるすべての患者さんの背景や・治療の経緯そして術式などを共有し、施術を行う歯科医師だけでなく、すべての歯科衛生士が同じ情報を持ち、同じ気持ちで、同じ方向に向かうということを大切に、チーム医療の体制を整えています。

重度歯周病の患者さんへより良い選択肢

重度歯周病の患者さんへより良い選択肢イメージ

再生治療が適用できないケースでは、インプラント治療を選択しますが、歯周病専門医だからこそ、インプラント治療のエキスパートであるべきです。なぜなら、インプラント治療では人工歯根を埋め込むための骨を再建するうえで歯周病の治療がベースにあるからです。

シミュレーションした通りにインプラント治療を施せたとしても、その後に歯周病の管理を怠るとインプラントが歯周病に感染(インプラント周囲炎)し、施したインプラントを抜去する、あるいは本来行う必要がない外科処置が必要になる可能性が高まります。

これは十分に歯周病細菌の除去ができず、歯石の取り残しがある状態でインプラント治療が施されてしまうことが原因のひとつです。それに加えて、専門機関でのメインテナンスを怠ってしまったことによることも大きな要因です。

当診療所ではこのような現状をふまえ、治療終了後からのメインテナンスが第二のスタートであることをお伝えしております。専門機関でのメインテナンスを受けている方と受けていない方での歯の喪失率、インプラント周囲炎にかかる確率、インプラント喪失率に大きな差がでてくることはさまざまなデータで明らかです。歯科医師、歯科衛生士、そして患者さんがメインテナンスの重要性を理解し、継続することが大切です。

皆さまへ

私たちの目指す医療は、診療所の理念でもある『患者さんに信頼される、患者さん中心の医療を提供する』ことです。
皆様の治療のニーズ、年齢、性格、社会的背景、そして環境も違うが故、我々が提供する歯科医療は全て同じ時期、同じ治療を選択するとは限りません。お一人おひとりにあった医療が必要と考えています。そのためには、皆様ときちんとコミュニケーションをとり、インフォームドコンセントを行い、医学的に正しい医療を提供することをお約束します。1本のむし歯治療・根管治療から歯周病治療、インプラント治療を含めた総合的な治療を正しく提供するためには、その場しのぎの治療ではなく、5年後・10年後も皆様の口腔内の健康を維持させるための診断・治療選択が大切になってきます。
ご縁をいただいた皆様と歯科医療を通じて信頼関係を構築し、長くお付き合いできるよう精進して参ります。

院長 井原雄一郎の著書
出版物の紹介

よくわかる歯科小手術の基本―抜歯から歯周外科まで―

出版社名:デンタルダイヤモンド社
著者名:中川 種昭(編)
発行年月日:2016年10月

出版物の紹介

IMPLANT JOURNAL 66号
インプラント治療における歯周病学的思考

出版社名:ゼニス出版
発行年月日:2016年

出版物の紹介

歯界展望 129巻1号 歯周疾患と全身疾患の関わり~糖尿病と心疾患~

出版社名:医歯薬出版
発行年月日:2016年12月

出版物の紹介

QDT 2017年5月号

出版社名:クインテッセンス出版
発行年月日:2017年5月

出版物の紹介

QDT 2017年11月号
若手技工士が知っておきたい歯肉の知識
前編:健康な歯肉と不健康な歯肉

出版社名:クインテッセンス出版
発行年月日:2017年11月

出版物の紹介

QDT 017年12月号
若手技工士が知っておきたい歯肉の知識
後編:知識を共有したうえでの歯科医師と歯科技工士のコミュニケーション

出版社名:クインテッセンス出版
発行年月日:2017年12月

院長 井原雄一郎の著書

フラップ手術のすすめ
基本手技+歯周組織再生療法・歯周形成外科

出版社名: 医歯薬出版
発行年月日:2018年5月

院長 井原雄一郎の著書

デンタルダイヤモンド2022年4月号

出版社名:歯科総合出版社
発行年月日:2022年4月