日本口腔インプラント学会 第43回 関東・甲信越支部学術大会 講演

2月24,25日に開催された日本口腔インプラント学会 第43回 関東・甲信越支部学術大会のテーブルクリニック(GC社 主催)にて『Cytrans® Granulesを応用した骨造成』というテーマでお話させていただきました。
骨造成の際に用いる骨補填剤の1つであるCytrans®は日本で開発された人工合成材料で炭酸アパタイトです。今まで、数多くの骨補填材が臨床で応用されましたが、衰退したという背景もありますが、この材料は非常に効果的で今までにない骨造成の結果を導いていると考えています。
骨造成の中でも難しい外側性の骨造成においてはGBR,自家骨ブロックを用いた方法が主でありますが、今後テーマになる低侵襲での骨造成の可能性を広げる材料のように感じます。

しかしながら、骨補填材が骨造成を成功させるわけではなく、既存骨(患者さんの骨)の状態と術者の診断と外科手技が骨造成を成功に導くことは言うまでもありません。
歯周病患者さんは大きく骨を失うことも多く、インプラント治療を断念せざるを得ないこともありますが、当診療所の場合はこの技術で多くの歯周病患者さんのQOLの向上に寄与できると考えています。

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